八段から十段までの人へ 第四章 〜認識力と運指力〜

少し間が空いてしまいましたが引き続きこのシリーズです。



今回は認識と運指のお話です。
IIDXにおいて、実力あるいは地力は主にこの2つで構成されてるのではないかと思います。
つまりこの2つを鍛えればどこまでも伸びるんじゃないかって僕は思います。



まずは最初に認識力とはなにか、運指力とはなにかって話から始めますね。


認識力は俗に言う「見える」ってやつですね。
譜面が模様の様に見えるっていうのじゃなくて、具体的にどの指で押すのかどういう順番で押すのか、みたいなものです。


はっきり言ってしまうと☆11の大半ぐらいまではこれができればどうにかなると思います。
使う指の本数が極端に少ない北斗の人とかはその限りじゃないかもしれませんが。


見えるようになると単にこぼさないようになるだけじゃなくて、力みがなくなって余裕ができたりします。
quasarのアナザーなんかで体感した人も多いんじゃないかと思います。


挑戦段階では一回プレイするだけで手が疲れるのに、段々楽になってきますよね。


この認識力ってやつは実はかなりスコアとも関係があります。
「このノーツをこの指で押したあとにこのぐらい間隔をあけてこのノーツを押す」っていうのが正確に認識できればそれだけでスコアが出せるようになると僕は思います。
もちろんそれだけではダメで思った通りに正確に押せなくては行けないわけですけど。





さて、一方の運指力はと言うと、実際に見えたものを押せるかどうかということですね。


わかりやすい例としてはCROSS ROADの最後は4連皿が降ってきてることはわかってるのに、全ピカで取るのは簡単じゃないですよね。
これは皿の話ですけど鍵盤でも、わかっているのに実際にできていないということはありますよね。
鍵盤ならVのデニムが正規ならあんなに見やすいのに、実際には押せないというのが一番わかりやすいと思います。


IIDXにおいてある程度(十段を取れるぐらい)の崩し能力さえあれば、物理的にすごく難しい動きを要求する譜面はそこまで多くないと思うんですよね。
正確に取るのはむずかしくても、ミスを出さないように取るぐらいなら動きそのものはそれほどむずかしくないことが多いです。



となると、運指力が生きてくるのは例えばスコアを出すための精度だったり、ランダムが外れて寄ったときだったり、デニムの割れ予測ができたときだったりですね。


この辺は今まで書いてきたことと被るので事細かく書きませんが、
運指力は「どう押せばいいかわかっているつもりなのに、1ノーツ1ノーツをきちんと認識できない」、
「わかってはいるけど、皿や縦連が多すぎて押せない」、
「自分にとってはすごく簡単な譜面なのにどうしても10個に1個ぐらい黄グレが出てしまう」

こういったときになんとかする能力なんじゃないかな、と思います。


あとは縦連なんかも大抵は「見えるのに押せない」なので、運指力とかなり関係があるかもしれません。
僕は縦連が致命的に下手なのでそこらへんはよくわかりませんがw





その2つを伸ばすためにどーしろこーしろって話ではないんですが、
こうやって「地力」という普段曖昧な言葉で片付けているものを分析してみるとなにか見えてくるものがあるんじゃないかと思うんです。
今の自分の認識力や運指力を測ってみて、どういった練習をしていくと効果的なのか考えてみるのもいいかもしれません。






あとがき的な


この辺の話について書くつもりではいたわけなんですが、
どういう切り口で書くべきか悩んでいたら間が空いてしまいました。
すいません。


結果としてかなり無難な形で私見をまとめただけになってしまいましたが、
壁に当たったときにどうやってブレイクスルーするかとなったときに一つの手段として自分に足りないものを分析するのは有効だと思うんですよね。


僕の書き方でピンと来なかった人にも、「あーいつか口ピの人がしたり顔でブログに書いてたのはこの感覚のことかなー」みたいに思ってもらえる日が来ることを祈ってます。

ではまた!