6月と7月の読書

教育実習に採用試験にレポートにテストにと忙しい2ヶ月でしたが、合間を縫って少しは読みました。



6月に読んだ本


読んだ本の数:6冊
読んだページ数:1826ページ


この漫画はプンプンの自己認識がそのままプンプンの見た目に反映されていて、それがどんどん変容して続けていたわけだけど、幸や周囲の人びとによって、プンプン評のようなものが明かされはじめてようやく主人公プンプンに接近できそうな展開がおもしろい。
http://book.akahoshitakuya.com/b/4091515495


何者

何者

いわゆる意識の高いやつ、批評家ぶった上から目線のやつらの何者かになろうという足掻きを就活とSNSを切り口に痛烈に描いていて、ストレートでわかりやすくメッセージ性が強いのでとても読みやすい。ただ最後の方は自己批判も含ませておくか的な逃げのようにも感じられてもやっとする。もちろんそれが避けられないことなのはわかるけど。
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/29861894


原作、というかfacebookとは違う世界の話?明らかに話を進めるのに向いてないキャラだらけなので、狂言回し的な新キャラを導入したのはよかった気がする。文章はまあラノベならこんなもんかな、というぐらいで、王道な展開でベタだけどそれなりにすっきりまとまってました。
http://book.akahoshitakuya.com/b/4829139056


サマー/タイム/トラベラー (2) (ハヤカワ文庫JA)

サマー/タイム/トラベラー (2) (ハヤカワ文庫JA)

悠有はまさしく青春のメタファーだよなぁ。うんうん。『ゲイルズバーグの春を愛す』の浴衣なんか着ちゃってさ。
それにしてもアエリズムの面白さと饗子のキャラの魅力はスピンオフが『アンジー・クレーマーにさよならを』一作にとどまっているのがもったいないほど。
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/29643352


サマー/タイム/トラベラー (1) (ハヤカワ文庫JA)

サマー/タイム/トラベラー (1) (ハヤカワ文庫JA)

この小癪な主人公の一人称語りの鬱陶しさには初読時は本当にいらいらさせられたけど、ラストを知っているとまあ許してやるか、ぐらいに読めて気分がいい。これをブックガイドにしてずいぶんいろんな本を読んだので、その辺りもうんうんと楽しめた。
読了日:6月16日 著者:新城 カズマ
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/29643342


ハーモニー (ハヤカワ文庫JA)

ハーモニー (ハヤカワ文庫JA)

巻末の解説に引用されてるインタビューなんかを見ると、作者は闘病生活もからっとしていたように見えるけど、死の淵にあって病を憎み医療を憎み健康を憎み、その淵の先にあるものを覗き込み続けた末にこれを書き上げたのではないかという気がした。しかもそれは激情や混乱にまみれたものではなく、冷静なロジックという糖衣によって小説としてまとめ上げられている。何度読んでも傑作としか言いようがない。
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/29453791



7月に読んだ本

読んだ本の数:8冊
読んだページ数:1443ページ

読もう読もうと思いつつ触れないでいたのだけど、ついに読みました。FLIP-FLAP的なのを勝手に想像していたので、なるほどこういうのか!とポンと膝を打った。大野かわいい。むすっと目を細めてるときがよい。
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/30323264


日高が恋する女の子かわいい。
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/30323271


http://book.akahoshitakuya.com/b/4757538413


ゲームの漫画なのにこんなに女の子が可愛いのずるくない?
読了日:7月31日 著者:押切 蓮介
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/30757326


南極点のピアピア動画 (ハヤカワ文庫JA)

南極点のピアピア動画 (ハヤカワ文庫JA)

連作短編の三作目までは、アイデアはおもしろいけどベタな話型だし小隅レイ(初音ミク)ぐらいしかフックがなくて、「これで星雲賞?ボカロとニコニコ文化をうまく扱ったものめずらしさで過大評価されてるんじゃないの?」という感じも多少あった。そしたら四作目でニヤニヤが止まらなくなるほどの加速をして、読後感はなかなかのもんでした。
ボカロにもニコニコにもそこまで思い入れのない僕がここまで楽しめたので、好きな人にはたまらないんじゃないかと思う。
あ、あと解説は先に読まない方がいいですたぶん。
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/30297097


のりりん(7) (イブニングKC)

のりりん(7) (イブニングKC)

相変わらず長回しのセリフを多用してゆっくりやってるんだけど、吹き出しの外に必ずしもそのセリフを言ってるキャラクターがいるわけでないところとか、セリフの長さに対して吹き出しがやけに大きいところとか、なんとも言えない鬼頭リズムがあって心地いい。
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/30250001


ヱヴァンゲリヲンのすべて
アンケート、栗山千明東浩紀へのインタビュー、二次創作SS、座談会、批評と盛りだくさんな一冊。そしてそれらをまとめてる編集のエ/ヱヴァ愛の素晴らしさがなによりも胸を打つ。横槍メンゴによる装画も素晴らしい。中でも『桜流し』についてのSSと批評は白眉。
読了日:7月10日 著者:BLACK PAST
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/30227889


君は淫らな僕の女王 (ヤングジャンプコミックス)

君は淫らな僕の女王 (ヤングジャンプコミックス)

延々と昴が可愛かった。毎話のはじめで説明的なパートが挿入されてるのがしつこかったので、そこを削ってもう少し自制心のあるぶっきらぼう昴が見たかった。それにしても装画よすぎる。それにつけても装画のよさよ!
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/30180545

最近気になった本

工場

工場


十九歳の地図 (河出文庫 102B)

十九歳の地図 (河出文庫 102B)


岬 (文春文庫 な 4-1)

岬 (文春文庫 な 4-1)


ほしにねがいを (アフタヌーンKC)

ほしにねがいを (アフタヌーンKC)


80年代SF傑作選〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)

80年代SF傑作選〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)

80年代SF傑作選〈下〉 (ハヤカワ文庫SF)

80年代SF傑作選〈下〉 (ハヤカワ文庫SF)


スキズマトリックス (ハヤカワ文庫SF)

スキズマトリックス (ハヤカワ文庫SF)


ヨハネスブルグの天使たち (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)

ヨハネスブルグの天使たち (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)


百年の誤読

百年の誤読



太陽の黄金(きん)の林檎〔新装版〕 (ハヤカワ文庫SF)

太陽の黄金(きん)の林檎〔新装版〕 (ハヤカワ文庫SF)


戦争と一人の女

戦争と一人の女


母が重くてたまらない―墓守娘の嘆き

母が重くてたまらない―墓守娘の嘆き


鳥葬 -まだ人間じゃない- (ガガガ文庫)

鳥葬 -まだ人間じゃない- (ガガガ文庫)


ミスミソウ 完全版(上) (アクションコミックス)

ミスミソウ 完全版(上) (アクションコミックス)

ミスミソウ 完全版(下) (アクションコミックス)

ミスミソウ 完全版(下) (アクションコミックス)


爪と目

爪と目


自分を好きになる方法

自分を好きになる方法