ずっと聴いてるさユりと音楽の趣味の話
最近はもっぱらさユりのミカヅキの航海ばかり聴いている。
その前に1番聴いていたのは宇多田ヒカルのfantomeだった。
気に入ったアルバムをランダム再生もせずに曲順通りに何十回も何百回も聴くのは中学生の頃からずっと変わらない癖だ。ひと頃などはアルバムの途中で再生を止めるのすら嫌って、移動時間よりも長いアルバムは再生しないことにしていたほどだったけど、今は流石にそこまでのことはしなくなった。
【Amazon.co.jp限定】ミカヅキの航海(初回仕様限定盤)(酸欠少女キャラカード付)(Amazon限定絵柄 A4サイズクリアファイル付)
- アーティスト: さユり
- 発売日: 2017/05/17
- メディア: CD
- この商品を含むブログ (1件) を見る
このさユりのアルバムは本当に良い。
存在感のある声質や歌い方と歌詞や曲調がとても合っている。
来世で会おう
最初に知ったのは『僕だけがいない街』のEDの「それは小さな光のような」だったのだけど、カップリングのこの曲がとにかく気に入った。
高らかにネガティヴなことを歌うサビの頭が印象的だけど、「すべて間違いじゃなかったと信じて僕は今歩き出すよ」と締めくくる、過去の自分を肯定して歩き始めるというポジティブさが良い。
この曲はとても長い年月温めていた曲らしい。
ちょっと社会派な歌詞で、90年代ポップスによくある大衆の無関心や冷たい距離感みたいなものをSNS時代的視点から歌っているのだけど、そこに向かって発信していく立場であることに自覚的で、ファーストアルバムより先に書いた曲とは思えないほど成熟している。
あとメイクが薄くてどのMVよりもさユり本人が可愛い。
そんなこんなで、さユりは僕の中で今いわゆる"激推し"といった状態なわけなんだけど、我ながらいかにも僕が好きそうな歌手のど真ん中だと自分でも思う。
女性歌手だと他には椎名林檎、宇多田ヒカル、やくしまるえつこなんかが好きだ。並べてみるとなんとなくわかると思うけど、自分の言葉を持っていて、世界の中心にいるような人が好きだ。
共通しているのはキャラクター。それぞれ、この人が歌うから意味があるという人ばかりで、そういう意味ではポップス的というよりはロック的な聞き方をしている気がする。
ポルノの岡野昭仁があのやべえ肺活量で「ひいきは小学館 スピリッツ読ませてベイベ」とか歌ってたら引くし、EXILE部族の半分外人みたいな人が「ロックは死んだ」とか言ってたら死ねって思う。
ちなみに男性ボーカルの場合は、世界の中心というよりは"バンド"感というか、一体感の強いものが好きだ。
クラブミュージック的なものをあまり聴かなくなって久しくて、どうしてなのか自分でも不思議だったんだけど、こういう向こう側に"人"を感じる音楽に興味がシフトしているのかもしれない。