5月の読書

1ヶ月遅れでまとめます。

5月に読んだ本

火の鳥 1 黎明編 (角川文庫)

父親や家族について、自然と人間についてっていう主題がはじめからしっかりしてる。
読了日：5月6日

火の鳥 2未来編 (角川文庫)

今では当たり前のスタイルの多くを作ったのが手塚なんだろうけど、逆に今は主流にならなかったコマ割りなんかの手法も多くて逆に新しく感じるのがおもしろい。
読了日：5月6日

火の鳥 3ヤマト・異形編 (角川文庫)

八百比丘尼やヤマトタケルを自分のものにしてしまううまさよ。それにしてもカジカかわいい。
読了日：5月8日

火の鳥 4 鳳凰編 (角川文庫)

我王の一代記と言った感じだけど、我王の悟りに至る経緯といい、ブチの茜丸への失望といい、本当によい。
読了日：5月9日

火の鳥 5 復活・羽衣編 (角川文庫)

ふたつの時代を交互に描くやり方ってそこまで珍しくはないんだろうけど、すごくうまい。羽衣編も同じ構図なのにスリリングだなー。それにしても、人間が異形に認識できてしまうっていう『紫色のクオリア』や『沙耶の唄』の設定はこれが元ネタってことでいいんだろうか。
読了日：5月12日

火の鳥 9 宇宙・生命編 (角川文庫)

隠遁して暮らす中である種の悟りを得るっていう展開は火の鳥で繰り返し出てくるけど、この親子の愛もいいなぁ。最後のセリフもストレートで最高。
読了日：5月15日

リューシカ・リューシカ(4) (ガンガンコミックスONLINE)

「いまだとおもったいまはもうさっきになってる！いまなんてどこにもない！」って僕も子どもの頃はっと気づいて怖くなったことあったなーとか、寝る寸前ってどうなってるんだろうとか考えたっけなーと懐かしい気持ちになった。でもどっちの話もそこからのオチがすごくよかった。
読了日：5月16日

リューシカ・リューシカ(6) (ガンガンコミックスONLINE)

リューシカがどんどん可愛くなってる。表紙も超いい。今までやらなかった見開きが急に出てきてびっくりしたけど、そこで吹き出しちゃったし6巻も楽しかった。
読了日：5月19日

千年万年りんごの子(2) (KCx)

二人の距離が近づいていって朝日が雪之丞の心を融かしていく過程がまさに朝日と雪って名の通りでとてもいい。地に根づいた村の暮らしの豊かさや二人の距離感と閉鎖的な村の迷信っていう伝奇的な怖さとの明暗がとてもよい。
読了日：5月16日

永遠の森 博物館惑星 (ハヤカワ文庫JA)

美和子の不在が各話に散りばめられた「美」っていう作品を通してのテーマと繋がって綺麗にまとまる感じ。美和子のセリフは本当に少ないんだけど、なんか妙に好きになってしまった。
読了日：5月16日

ひとりぼっちの地球侵略 (3) (ゲッサン少年サンデーコミックス)

新キャラ登場でようやく話が進みはじめた感じ。これからどうなるんだろう。まだまだ楽しみ。
読了日：5月17日

乙嫁語り 5巻 (ビームコミックス)

メシうまそうすぎる双子かわいすぎる僕も結婚したすぎる。（気を抜くとすべての巻にこれと同じ感想を書いてしまいそう）
読了日：5月17日

紫色のクオリア (電撃文庫)

火の鳥復活篇を元ネタ（？）にはじめて、クオリアの話へ、そして並行世界から概念へっていうロジックの流れがとてもうまい。ちゃんと読めばツッコミどころもあるのかもしれないけど、それを感じさせないうまさがある。シュタゲ、まどマギ、沙耶の唄とも重なる部分があって、合わせて楽しむとよいかも。
読了日：5月18日

マルドゥック・ヴェロシティ1〔新装版〕 (ハヤカワ文庫JA)

破滅がはじめから知らされている愚連隊もの的な、新撰組っぽいおもしろさがある。ラナが好き。それにしても新装版のこの装画、『虎よ、虎よ！』にしか見えない。
読了日：5月21日

さよならソルシエ 1 (フラワーコミックスアルファ)

うわ、おもしろい、と思ったものの、ファンがとても耳を自分で切り落とすような男に見えなくて調べてみたら、さすがにこれはちょっと違うんじゃないかな、という気がしてきてしまった。いっそのこと、ゴッホ兄弟でなければそんなこと気にならなかったのになーという感じ。もちろんまだ一巻だからこれからどうするのかわからないけど、いっそ史実を思いっきり裏切って仮想史的にやってくれればすっきりする。
読了日：5月23日

ルサンチマン 上 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)

花沢健吾って実は初めて読んだんだけど、本当力強い漫画だ。好みかどうかと言えばそうではないんだけど、すごく読ませる。
読了日：5月26日

ルサンチマン 下 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)

打ち切りだったらしいけど、それにしてはかなり堂々とまとまっている感じ。ラストの長尾さんはちょっと違和感あるけど。
読了日：5月26日

tokyo404

語りすぎのような気もしないでもないけど、都市を物語ろうとする上ではインタビューする作家の登場するメタフィクションというのはひとつのやり方としてありだなぁというような気も。いや、しかしおもしろい。
読了日：5月27日

5月に読みたいと思った本

不安の立像 (ジャンプスーパーコミックス)

刻刻(1) (モーニング KC)