3月の読書


いっぱい買った漫画を崩し始めました。
結構いいペースだったんだけど、中旬あたりに読んだ『ピース・オブ・ケイクとトゥワイス・トールド・テールズ』に完全に乱されてしまった。でもあれも読んでよかった。


3月に読んだ本


2013年3月の読書メーター
読んだ本の数:27冊
読んだページ数:5807ページ
ナイス数:46ナイス


空が灰色だから 4 (少年チャンピオン・コミックス)

空が灰色だから 4 (少年チャンピオン・コミックス)

『私と私で私のまっぴるみにトートロジー』がちょっと新しい感じでおもしろかった。マシンガン娘と世界一ブスもストライクだった。うーん、感想書きづらい漫画だ。
読了日:3月3日 著者:阿部 共実
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/26662520


『ドラゴンスワロウ』は空灰みたいにキレッキレの感じではないけど、こういうのも描けるのかって感じのおもしろさ。『破壊症候群』の疾走感が特にすごかった。この人が今までどんな漫画読んできたのか気になる。
読了日:3月4日 著者:阿部 共実


うみべの女の子 1 (F×COMICS)

うみべの女の子 1 (F×COMICS)

再読
プンプンでも使ってた「呪われてる」って最近の浅野のキーワードなのかな。呪われたくて自分から呪われてる感じ。
読了日:3月4日 著者:浅野 いにお
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/26669252


うみべの女の子 2 (F×コミックス)

うみべの女の子 2 (F×コミックス)

教室やメールでまわりに見せる「普通の自分」ではなくて、「孤独な方の自分」を共有してた二人だったけど、呪いと対峙した磯辺は「普通の自分」を獲得したような虚勢を張ってお前も普通になれよと小梅を突き放す。いや、これは愛でしょ。好き。
読了日:3月4日 著者:浅野いにお
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/26669261


いきなりカケオチから始まる疾走感がよかった。
読了日:3月4日 著者:中村 明日美子
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/26684980


ノケモノと花嫁 THE MANGA 第二巻

ノケモノと花嫁 THE MANGA 第二巻

イタルとヒツジの出逢った場所がこどもブロイラーっぽい。幾原さんは結婚や愛を童話的に美しく描くのがうまくてすごくすごい。
読了日:3月4日 著者:原作:幾原邦彦 漫画:中村明日美子
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/26686477


ノケモノと花嫁 THE MANGA 第三巻

ノケモノと花嫁 THE MANGA 第三巻

二つの話を重ねていく感じなのかな?みゆたんとまろにえがいいリズムを作ってる感じが、ウテナやピンドラと似てる。お得意のやり方?
読了日:3月4日 著者:原作:幾原邦彦/漫画:中村明日美子
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/26687245


虫と歌 市川春子作品集 (アフタヌーンKC)

虫と歌 市川春子作品集 (アフタヌーンKC)

人ならざる命を描いた四つの短編、と言ってしまうのは簡単なのだけど、独特のセンスがとても新鮮。漫画は小説に比べて「お話のトーン」のようなものを絵柄やコマ割りで作りやすいものなのだと思うのだけど、この人の漫画にはとりわけ心地いいトーンがあると思う。
読了日:3月7日 著者:市川 春子
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/26764300


戦闘妖精・雪風(改) (ハヤカワ文庫JA)

戦闘妖精・雪風(改) (ハヤカワ文庫JA)

機械がいずれ人に取って代わるというような古典的なテーマはもはやまったくリアルなものではなくなっているが、そこに「ジャム」という第三の存在が混じることでぐっとおもしろくなっている。確かに異星体からは地球の支配者はもはや人間ではなく機械のように見えるかもしれない。その大きな均衡の中で、零と雪風がキミとボクしているのもたのしい。
読了日:3月7日 著者:神林 長平
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/26765492


勇者ヴォグ・ランバ(1) (アフタヌーンKC)

勇者ヴォグ・ランバ(1) (アフタヌーンKC)

圧倒的だった。ここまでSFな漫画は他に知らない。それにしても、『ハーモニー』を読まずに単独で理解するのはかなりむずかしいのではないだろうか。石油がなく中東戦争のない世界、という設定が実にうまい。
読了日:3月8日 著者:庄司 創
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/26782544


キーハや脳たちのような異形のコミカルさのおかげで堅苦しい議論をしている場面にもどこかおかしさがあるのがうまい。オクトが提案しヴォグたちが目指した「あらゆることが不確かで労働市場にもまれ続け絶えず幸福を求め続ける世界」が今まさに僕らの生きている世界だということには多少の絶望感がある。SFにはやはり現実を否定する反骨精神を求めているのかもしれない。
読了日:3月8日 著者:庄司 創
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/26791822


回螺 (WANI MAGAZINE COMICS SPECIAL)

回螺 (WANI MAGAZINE COMICS SPECIAL)

手を動かす中でつかんだ感覚を描く漫画は自分にとっては新鮮でおもしろく感じられる。単純に絵が大好きなので、フルカラーでこのサイズだと絵を読んでいく感覚もかなり気持ちいい。ただ、作中での説明が少なすぎてあとがきを読んでようやくぼんやり見えていたものが形になったような感じもした。
読了日:3月10日 著者:安倍 吉俊
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/26846820


マホロミ 1 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)

マホロミ 1 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)

凝った設定よりもものへの愛着をストレートに書いたこういう話の方が冬目景の漫画は好みかもしれない。幻視するときのふわっとした大ゴマが少し新鮮。
読了日:3月12日 著者:冬目 景
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/26936009


マホロミ 2: 時空建築幻視譚 (ビッグ コミックス〔スペシャル〕)

マホロミ 2: 時空建築幻視譚 (ビッグ コミックス〔スペシャル〕)

あ、今までの冬目作品の中でも特に好きかもしれない。話の作り方も昔よりうまい気がする。今度こそ綺麗に続いて綺麗に完結してほしい。
読了日:3月12日 著者:冬目 景
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/26936018


Rozen Maiden 新装版 1 (ヤングジャンプコミックス)

Rozen Maiden 新装版 1 (ヤングジャンプコミックス)

再読。
物語の始まり感がやっぱいい。
読了日:3月17日 著者:PEACH-PIT
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/27151537


Rozen Maiden 新装版 2 (ヤングジャンプコミックス)

Rozen Maiden 新装版 2 (ヤングジャンプコミックス)

再読。
読了日:3月18日 著者:PEACH-PIT
http://book.akahoshitakuya.com/b/4088774566


Rozen Maiden 新装版 3 (ヤングジャンプコミックス)

Rozen Maiden 新装版 3 (ヤングジャンプコミックス)

再読。
読了日:3月19日 著者:PEACH-PIT
http://book.akahoshitakuya.com/b/4088774574


ピース・オブ・ケーキとトゥワイス・トールド・テールズ

ピース・オブ・ケーキとトゥワイス・トールド・テールズ

ドレスをひと針ずつ縫って作るように、まゆみの生垣の続く袋小路を歩くように、記憶の迷路をなんども辿りつ戻りつする心地良さがあった。金井美恵子を読むのははじめてで、途切れない独特の文体にはかなり苦労したけれど、自分がどれほど多くの語るべきものを語り忘れてきたのかを思い出させてくれた。
読了日:3月23日 著者:金井 美恵子
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/27241326


ここは退屈迎えに来て

ここは退屈迎えに来て

自分も地方出身なのでもっと理解できるかと思っていたけど、女性の目線からはだとこんなにグロテスクなものなんだな、と驚いた。固有名詞を並べ立てた地方都市の描写があざとすぎるようにも感じたけど、都会で育った人にはこれぐらいやった方が伝わりやすいのかもしれない。椎名の書き方がとてもうまい。
読了日:3月25日 著者:山内 マリコ
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/27312190


ヨイコノミライ完全版 1 (IKKI COMICS)

ヨイコノミライ完全版 1 (IKKI COMICS)

引き込み方がいいけど、デフォルメした話の作り方が少しやりすぎにも感じる。
読了日:3月27日 著者:きづき あきら
http://book.akahoshitakuya.com/b/4091883281


ヨイコノミライ完全版 2 (IKKI COMICS)

ヨイコノミライ完全版 2 (IKKI COMICS)

読了日:3月27日 著者:きづき あきら
http://book.akahoshitakuya.com/b/409188329X


ヨイコノミライ完全版 3 (IKKI COMICS)

ヨイコノミライ完全版 3 (IKKI COMICS)

読了日:3月29日 著者:きづき あきら
http://book.akahoshitakuya.com/b/4091883346


ヨイコノミライ完全版 4 (IKKI COMICS)

ヨイコノミライ完全版 4 (IKKI COMICS)

平松さんを壊してしまった青木を許すのが少しむずかしい。主人公の最後の台詞もなにか伏線がほしかったな。
読了日:3月29日 著者:きづき あきら
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/27408594


秋津 1 (ビームコミックス)

秋津 1 (ビームコミックス)

ブレないバランス感覚のシュールギャグ(シュールのひと言で片付けてはいけないらしい)。
読了日:3月29日 著者:室井大資
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/27409719


ヤサシイワタシ(1) (アフタヌーンKC)

ヤサシイワタシ(1) (アフタヌーンKC)

別に、ヤエが悪いやつだとか、そういうわけではないんだよね。ただ、そういう人間だ、っていうだけで。
読了日:3月29日 著者:ひぐち アサ
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/27410402


ヤサシイワタシ(2)<完> (アフタヌーンKC)

ヤサシイワタシ(2)<完> (アフタヌーンKC)

ふわふわしてよくわからない会話が多かったけど、ヤエの話がすべてあとづけの前章だと知って描こうとしているものが少し見えてきた。しこりのように残り続ける関係というのが人生にはあるものだと思うし、そうして人格の一部になってしまった自分の中の誰かとどう向き合うのか、ということに真摯に向き合っていた。たぶんまた読む。
読了日:3月29日 著者:ひぐち アサ
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/27410705


わたしがいなかった街で

わたしがいなかった街で

「いま・ここ」が不確かだから、かつてこの街であった戦火や遠い街の戦争にばかり思いを馳せているのだろう。「たられば」の先にあるなにかを掴んでほしかったような気もする。
読了日:3月31日 著者:柴崎 友香
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/27511646



3月に読みたいと思った本


tokyo404

tokyo404

3月に積んだ本


群青学舎 一巻 (ビームコミックス)

群青学舎 一巻 (ビームコミックス)

ローゼンメイデン 6 (ヤングジャンプコミックス)

ローゼンメイデン 6 (ヤングジャンプコミックス)

ローゼンメイデン 7 (ヤングジャンプコミックス)

ローゼンメイデン 7 (ヤングジャンプコミックス)

ローゼンメイデン 8 (ヤングジャンプコミックス)

ローゼンメイデン 8 (ヤングジャンプコミックス)