10月に読んだ本

しばらくサボってたけどまた読書メーターつけ始めました。




10月の読書メーター
読んだ本の数:5冊
読んだページ数:1594ページ
ナイス数:2ナイス

IP/NN 阿部和重傑作集 (講談社文庫)IP/NN 阿部和重傑作集 (講談社文庫)
力強い衝動と収束を感じた。ずっしりとくる凄みがあった。/ふと気になって調べてみたら、IWGPが1998で多重人格探偵サイコが1997でこれが1997らしい。新潮で出ていたIPの方が書式も装丁も好みだけど、絶版らしくて非常に惜しい。
読了日:10月28日
著者:阿部 和重

海を見る人 (ハヤカワ文庫 JA)海を見る人 (ハヤカワ文庫 JA)
ロマンチックハードSFとでも言うべき短篇集。小林泰三はScienceとFantasyの絶妙のバランス感覚が素晴らしいので、SFが苦手な人にも好きな人にもぜひ読んでもらいたい。合間に挿入される小気味良いダイアローグには最後でニヤリとさせる仕掛けが施されているので順を追って読む方がよい。
読了日:10月28日
著者:小林 泰三


ここがウィネトカなら、きみはジュディ 時間SF傑作選 (SFマガジン創刊50周年記念アンソロジー)ここがウィネトカなら、きみはジュディ 時間SF傑作選 (SFマガジン創刊50周年記念アンソロジー)
「彼らの生涯最愛のとき」や「しばし天の祝福より遠ざかり……」のような奇抜なアイデア勝負のものや、「商人と錬金術師の門」や「去りにし日々の光」のようなロマンチックなものはSFと聞くと身構えてしまう人にぜひ読んでもらいたいものだと思う。まとまりがよくて人に薦めたり貸したりしたくなる一冊だとは思ったけど、尺が短くて少し物足りないものや、訳があまり好みでないものもあったのは少し残念。
読了日:10月23日
著者:テッド・チャン,クリストファー・プリースト,リチャード・A・ルポフ,ソムトウ・スチャリトクル,F・M・バズビイ,イアン・ワトスン,ロベルト・クアリア,ボブ・ショウ,ジョージ・アレック・エフィンジャー,ロバート・シルヴァーバーグ,シオドア・スタージョン,デイヴィッド・I・マッスン,H・ビーム・パイパー


リバーシブル!(1) (IDコミックス/わぁい!コミックス) (IDコミックス わぁい!コミックス)リバーシブル!(1) (IDコミックス/わぁい!コミックス) (IDコミックス わぁい!コミックス)
男の娘ものじゃなくて、女装ものしていて素晴らしい。女装が似合うキャラ、似合わないキャラがいて、女装に意味を見出していく、みたいな、「女装の漫画」 表情や動きをつけるのがどんどん可愛らしくなってきたすえみつぢっかさんの漫画ってだけでもファンにはうれしい一冊。久我山くんが出てくるのもたまらない。
読了日:10月21日
著者:すえみつぢっか


オイレンシュピーゲル肆  Wag The Dog (角川スニーカー文庫)オイレンシュピーゲル肆 Wag The Dog (角川スニーカー文庫)
三人のヒロインそれぞれが別行動していて、更にスプライトの方と同タイミングでリンクする箇所があり、テロリストや米国の諜報機関の対立の動きもあり、テロリストを支援するキャラバンがいて……どういう紙にどういう設計図描いたらこんなプロットが練れるんだかまったく不思議。
読了日:10月19日
著者:冲方 丁


マルドゥック・スクランブル The 1st Compression 〔完全版〕 (ハヤカワ文庫JA)マルドゥック・スクランブル The 1st Compression 〔完全版〕 (ハヤカワ文庫JA)
ハードなSF世界を描ききる緻密さ、登場人物の心の動きを卵になぞらえた丁寧な描写、一巻に相応しいこれから何が始まるんだろうというワクワク、ただの復讐劇で終わらない「事件」と「裁判」という設定のスリリングさ。一級品だと思う。
読了日:10月18日
著者:冲方 丁

2011年10月の読書メーターまとめ詳細
読書メーター